今日は、伊勢茶道協会の裏千家:淺沼博先生とその社中の方々の奉仕で茶会が催されました。
多くの参拝者に一服の茶とまがたま干菓子を召し上がっていただきました。
道具もまた、多くの方の目を楽しませています。
掛け物、神宮大宮司鷹司尚武揮毫 色紙 「清々しく瑞々しく」
花入、朝鮮唐津大徳利
花、白花花蘇芳(しろばなはなすおう)・紅錨草(べにいかりそう)
釜、車軸 三代川邊庄造・川邊尚子合作 古鏡蓋 山本鳳龍造
棚、御園棚 淡々斎好
棗、花鳥蒔絵中棗 川端近佐作 鵬雲斎大宗匠在判
茶杓、東大寺管長平岡定海作 銘 曲水
茶碗、御本菊花三島 鵬雲斎大宗匠箱 松阪万古四代 佐久間勝山造
替、桜絵 鵬雲斎大宗匠箱 伊藤桐山造
替、春の野 松阪万古五代 佐久間芳山造
水指、菊桐鶺鴒文かぶと鉢 美濃不二窯 佐藤和子造
菓子器、六代山本翠松作 イジイジ塗桑名薄盆
蓋置、三彩 松古窯 佐久間芳丘造
佐藤和子氏は4月10日に作陶の奉告参拝され、外宮神楽殿で水指を奉納されました。
佐藤和子氏は水指を作るにあたり、神宮に相応しく、また外宮で行われる野点茶席に添えられるものを意識して作陶されました。水指の意匠は、外宮まがたま池の花菖蒲を水指の中に描き、形は菖蒲を飾る五月の節句に因んだ兜鉢。水指の胴部にはまがたま池を想起させる流水紋を篦で刻み、つがいの鶺鴒(せきれい)が子を育てている図を上絵で描いています。鶺鴒は豊受大神宮御装束の一つである緋錦御衣(あけにしきのみぞ)として調製される錦に描かれています。錦は赤地鶺鴒文錦(あかぢせきれいもんにしき)で、つがいの鶺鴒が紋様になっています。
外宮での野点茶会は夏、6月14日・15日・21日・22日に伊勢茶道協会の奉仕で催します。
6月には外宮休憩所前のまがたま池に菖蒲が咲きます。せんぐう館の観覧とともに観賞してください。