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Channel: 式年遷宮記念 せんぐう館
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4月12日野点茶会:伊勢茶道協会裏千家

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今日は、伊勢茶道協会の裏千家:谷睦美先生とその社中の方々の奉仕で茶会が催されました。

道具は桜が散って夏近しの様相を呈した暖かなものになっています。 

掛け物、神宮大宮司鷹司尚武揮毫 色紙 「清々しく瑞々しく」

花入、朝鮮唐津大徳利 

花、白花花蘇芳(しろばなはなすおう)・紅錨草(べにいかりそう)

釜、車軸 三代川邊庄造・川邊尚子合作

棚、御園棚 淡々斎好

棗、花鳥蒔絵中棗 川端近佐作 鵬雲斎大宗匠在判

茶杓、東大寺管長平岡定海作 銘 曲水

 

茶碗、御本菊花三島 鵬雲斎大宗匠箱 松阪万古四代 佐久間勝山造

  替、桜絵  鵬雲斎大宗匠箱 伊藤桐山造         

  替、春の野 松阪万古五代 佐久間芳山造

水指、鳴海織部六角菱 美濃不二窯 佐藤和子造

菓子器、六代山本翠松作 イジイジ塗桑名薄盆

蓋置、三彩 松古窯 佐久間芳丘造

茶席の釜は奈良釜の三代川邊庄造と川邊尚子父娘の合作で、今次の第62回神宮式年遷宮を奉祝して平成25年11月22日に献納された釜です。

釜の意匠も父娘で相談され、伊勢神宮に因むものとなっています。

釜の形は神嘗祭(かんなめさい)に際して初穂を奉納する初穂曳きに使われる曳き車の車軸。

式年遷宮では御正殿(ごしょうでん)の御料木(ごりょうぼく)である桧を曳き入れる時、また御正殿の周りに敷きつめる白石(しらいし)を曳き入れる時にもこの曳き車が使われています。

釜の鐶付(かんつき)は神嘗祭に捧げられる初穂の米俵。釜蓋の梔子摘みの台座には御正殿の飾金物文様に使われる唐花菱(からはなびし)をあしらっています。また、釜の胴部には外宮まがたま池の曲玉を配した三つ巴紋を累座にして、6月中旬にまがたま池に咲く菖蒲を刻んでいます。

 三代川邊庄造氏は奈良釜を東大寺・中宮寺・薬師寺などに奉納され、娘の尚子氏は父である三代庄造に師事して、釜造りの技法を学んでおられます。

春の野点茶会は明日4月13日に催します。

伊勢茶道協会の裏千家の奉仕です。

先着200名方々の来館者にまがたま形の干菓子と抹茶を一服差し上げます。お待ち申し上げております。

 


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