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Channel: 式年遷宮記念 せんぐう館
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企画展示「参宮みやげ」資料紹介「擬革紙煙草入」

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せんぐう館第8展示室で開催している企画展示「参宮みやげ」から展示資料を紹介いたします。

図版は堀木茂作、擬革紙(ぎかくし)煙草入(たばこいれ)です。

煙草入に使われている「擬革紙(ぎかくし)」は動物の皮革(ひかく)に擬(ぎ)せた紙のこと。合羽紙(かっぱがみ:油紙)に揉み皺(じわ)をつけて顔料(がんりょう)や柿渋(かきしぶ)を塗って、革のような風合いを醸(かも)し出した加工和紙です。

煙草入を作った堀木茂氏は長らくわからなかった擬革紙の製法を、平成21年に設立した「参宮ブランド擬革紙の会」と共に研究して復元に成功しました。

三重県度会郡(わたらいぐん)玉城町(たまきちょう)を中心とする「参宮ブランド擬革紙の会」は、参宮みやげとして煙草入(たばこいれ)や財布・名刺入・巾着(きんちゃく)・ブックカバー・バッグ・帽子などを製作しています。

擬革紙は本年、平成25年9月6日、三重県の伝統工芸品として認定されました。

擬革紙でつくられた作品は、来年春頃に東京・日本橋に設けられた「三重テラス」で展示される予定です。


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