6月8日と9日、まがたま池の外宮奉納舞台で舞楽を公開します。
明治6年(1873)2月1日、神宮において神楽がおこなわれてから140年。
その神楽奏行140年を記念して舞楽「蘭陵王」と「貴徳」を公開します。
舞楽「貴徳」(きとく)は
漢の神爵2年(紀元前60)、北方騎馬民族匈奴(きょうど)の日逐王(じっちくおう)が漢と和親を結んで、
宣帝より「帰徳侯」(きとくこう)に封ぜられたことに由来します。
舞ぶりは、手振りや足捌きの切れが良く、拍子も速くなるにつれて、より軽快に舞われます。
太刀をはいて、鉾を持って舞う姿は勇壮で、勇猛な武将を現しています。
舞人の装束にも注目して下さい。
装束は裲襠装束(りょうとうしょうぞく)と言います。
唐織(からおり)の差貫袴(さしぬきばかま)をはいて、
萌葱色(もえぎいろ)の袍(ほう:上着)を着けています。
袍の上には青地の唐織に、白の毛縁(けべり)をつけた裲襠(りょうとう)を掛けています。
左腰には太刀を佩き、手には鉾を持っています。
面は白く、髭を蓄えて、高い鼻に鋭い目。匈奴(きょうど)の武将を彷彿とさせます。
頭には牟子(むし)とよばれる金襴の頭巾。
金襴の頭巾の上には鮮やかな色に彩られた鳥の甲(かぶと)をかぶっています。
是非、外宮の参拝と共に休憩所へお立寄り頂いて、舞楽をご覧ください。
6月8日・9日いずれも午前11時に、外宮奉納舞台で公開します。
せんぐう館の入館もお待ち申し上げております。