開館3年目を迎え、神宮式年遷宮が広く周知され、当館の活動にも関心が集まっています。
このたび当館では展示室4の「御装束神宝調製工程品(おんしょうぞくしんぽう ちょうせいこうていひん)」の展示替を行いました。
●玉佩・玉佩筥・玉筥の調製工程品
a.玉佩(ぎょくはい)調製工程品
※玉佩は、今日では式年遷宮の他に作られることのない、華麗な古代の装身具。
朝廷の儀式で礼服(らいふく)を着用する際に、
腰の下から足元に掛けて垂らす佩飾品(はいしょくひん)です。
唐花唐草を細密に表した金具や、多彩な玉類の調製技術をご覧いただけます。
b.玉佩筥(ぎょくはいばこ)調製工程品
※玉佩を納めるための黒漆塗りの筥。
玉佩の形状に合わせ、先端を花形とする独特の姿をしています。
花菱文の銀蒔絵で飾られています。
c.玉筥(たまばこ)調製工程品
※御玉(水晶の大玉)を納めるための黒漆塗りの筥。
希少な古代の漆芸技法である銀平文(ぎんひょうもん)の高度な技により、
鳳凰(ほうおう)や唐花唐草をきらびやかに表現しています。
当館で展示している御装束神宝関連の資料は、
神宮が神宝調製の技術を後世に伝えるため、調製された方に製作を依頼した「工程見本」です。